盛んに報道されているAIJ問題と言えば、
思いつくキーワードは「淺川社長」「企業年金」「詐欺」「騙してない」
こんなところでしょうか。
では この問題は何を、誰が争っているのでしょうか?
今回はその解説をしていきます。
まずこの問題を語る上で欠かせないのが
「企業年金」の解説。
――企業年金というのは、退職金の一種です。
退職する際に「退職金」or「企業年金」or「企業年金+一時金」で、退職金を選びます。
つまり、どーんとお金を貰うか、こつこつ貰うか、ちょっと貰ってこつこつ貰うか。
ところでこの退職金ってどうやって出すの?
ここが問題なんです。
企業年金というのは、「投資によってお金を増やして」、退職者に支払います。
その投資の形によって、
企業年金というのは5つ、種類があるんですね。
1.)確定給付企業年金
2.)確定拠出年金
3.)厚生年金基金
4.)税制適格退職年金
5.)中小企業退職金共済制度
「うわっ・・・・もういいわ」って思った貴方!!まだ逃げないで!!
見てわかるように、今回の企業年金で問題にされているのは
「厚生年金基金」
これはどんな投資の形なのか。
***************************飛ばしてOK!!***************************************
まず企業が「厚生年金基金」というグループを作ります。(法人のことです
そして企業が基金と契約をします。
「俺らの厚生年金をあんたらに任せるから、投資で増やしてくれ!!」って。
すると、契約企業に勤める人は、国に支払うはずの厚生年金の一部を、この基金に納めることになるんです。
そうやって投資するお金を得た基金は、投資会社や保険会社・証券会社に投資をしてもらって、お金を得るわけです。
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ここまで分からなくても大丈夫!!
争っている人と、その内容が分かればOK!!
じゃあ争ってるのは誰?淺川って何?
「厚生年金基金」と「AIJ投資顧問という投資代行会社」
この2つが争っているわけです。
なんかテレビで
「騙そうとしたつもりは云々・・・・」ってのが散見されますよね?
あれは淺川社長が厚生年金基金に弁明してるところだったんです。
要は
「厚生年金基金ってのは、
本来国から支給される厚生年金をあんたらに任せてるんだよ。
その運用を誤魔化すってのは、
俺らが国から支給されるはずだったお金があんたらに奪われてるも同然だろうが!!」
と言っているわけ。まぁ怒りますわな。
ほかの企業年金だったら、運用に失敗しようと国から支給される年金は貰えるわけですから。
ということでこの問題について分かっていただけたでしょうか?
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